今回フリーwifiを使用するときにローカルのネットワーク上での通信盗聴を防止するためVPN接続の方法を探していたのですが、どうやら筑波大学さんがやっている学術実験プロジェクトによるオンラインサービスが無料で使えてちゃんと使用できることが確認できましたのでそこに至るまでの操作を紹介します。
この記事ではMacOSでのL2TP/IPsec VPN クライアントを用いたVPN 中継サーバーへの接続方法紹介になります。
操作手順
1.Macの画面の右上にあるwifiのマークをクリックします。
2.「"ネットワーク"環境設定...」をクリックします。
3.ネットワークの設定画面が開くと思います。左下の＋ボタンをクリックします。
4.「インターフェイスを選択し、新しいサービス名を入力してください。」と表示されると思うので、
インターフェイス：VPN
VPNタイプ：L2TP over IPSec
を選択してください。サービス名は任意で大丈夫だと思うので特に弄らなくていい方はそのままで作成ボタンを押します。
5.ここにアクセスします。https://www.vpngate.net/ja/
6.ここに先ほどアクセスしたVPN 中継サーバーの一覧から任意のサーバーを選択します。ここでどのサーバーを選べばいいの？と思われるかと思います。正直あまり変わらないと思うのでどれでもいいと思うのですが、L2TP/IPsec対応であり、VPN接続数や回線品質を参考にして選択するとよいのではないかと思います。
7.先ほどの設定で新しい L2TP VPN 接続設定が作成され、設定画面が表示されていると思います（ネットワーク設定画面の左側）。ここの「サーバアドレス：」の欄に選択したサーバーの「DDNS 名」または 「IP アドレス」をコピーペーストします。DDNS 名 (.opengw.net で終わる英数字) を指定するのが推奨のようです。DDNS 名が使用できない場合のみ、代わりに IP アドレスを指定します。
8.「サーバアドレス：」の下の「アカウント名：」の欄にvpnと入力します。「アカウント名：vpn」という状態ですね。
修正※画像に「DDND名」とありますが正しくは「DDNS名」です。
9.「認証設定...」ボタンをクリックします。アカウント名欄のすぐ下にあります。
10.認証設定の画面が表示されますので、「ユーザ認証：」のボタンから「パスワード：」を選択し、その欄にvpnと入力します。また、「コンピュータ認証：」のボタンから「共有シークレット：」を選択し、その欄にもvpnと入力します。入力したら、「OK」をクリックします。
11.元の画面に戻りますので下の方にある「メニューバーにVPNの状況を表示」にチェックを付けます。（おそらく任意です）
12.その右横にある「詳細...」ボタンをクリックします。
13.詳細設定画面が開きますので、「セッションオプション：」から「すべてのトラフィックをVPN接続経由で送信」にチェックを付けます。
14.元の画面の「接続」をクリックします。そうするとVPN接続が開始されます。
15.どこでもいいのですが、今回はWild speed を紹介します。http://wild-speed.jp/netspeed/index.html?setsetting=1&rd=4GCWEL8ICGM23
左下のIP Checkerを確認してみてください。VPN接続をする前と後とでIPアドレスが変更できていることが確認できると思います。この状態が確認できましたら、VPN サーバーを経由して遠回りでインターネット接続ができている状態です。
16.VPN接続を解除したい場合は「接続解除」ボタンを押すことで解除できます。次回以降もう一度VPN接続をしたい場合は同じ場所から「接続」ボタンを押してください。
まとめ
色々手順を紹介しましたが、公式のページから行ったほうが分かりやすいかもしれません。https://www.vpngate.net/ja/howto_l2tp.aspx#mac
このページの「Mac での接続方法 (L2TP/IPsec VPN)」からご覧ください。
概要を見たりしても面白いと思います。https://www.vpngate.net/ja/about_overview.aspx
通常様々な企業が提供しているVPN接続サービスを利用すると月額で数百円～ほど利用料金を取られてしまうと思うのですがここで紹介した方法を利用すると無料で利用できるというのが嬉しいですね。筑波大学さんの学術実験プロジェクトとサーバーをボランティア提供してくださっている方に感謝して利用したいと思います。ありがとうございます。
